生きてきた時間が短いという事は経験値も情報量も少ないという事で今振り返ると「なんで悩んでいたのだろう」と思う事さえあります。

昔に戻りたいとは思いません、長生きしても人生は短いから悩む時間が勿体なく思われます。

1階、2階、3階…上層階へ行くと視界が開ける様に、長生きすると視野が広がります。

この年齢に達してみると、時間が解決する事の方が多いと思っています。若い頃は年を取るのが嫌でしたが、その齢になると想像以上に良い事でした。

生まれてみたら外の世界は良かったと胎児が気付くのに似ているかもしれません。

年を取ると体の不調は増えますが、良い事もあります。

仕事納めのスーパーに入って「これ安く出来ませんか」と値切り交渉をした事もあります。「ちょっと待って下さい」と言ってその店員は値段を安くしてくれました。

若い時には出来なかった事です。20代の頃は年上の人を見て「どうして皺があるのだろう」と不思議に思いました。家に帰り、鏡を見て、力いっぱい眉毛を上げてみましたが額に皺は出来ませんでした。

若いというだけでどこに行っても喜ばれ、何を着ても似合うと言われ、若いという事は全ての人に平等に与えられた財産であり、その貯蓄を使いながら生きていくのです。風邪を引いて健康だった事に気付き、年を取り自分は若かった事に気付きます。

年を取れば年齢相応の容姿になり、鏡を見る度に増える白髪を数えながらも、年を取って良かったと思う日が来るのです。

満開の桜の様な若人(わこうど)を見て、昔の自分を思い出し、生きてきて良かったと思います。

去らない台風はない

終わらない冬はない

 

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