Continuing Professional Development(CPD)のプログラムの構築

後期臨床研修の修了後の課題の中で改善が必要な事項としては、Continuing Professional Development(CPD)のプログラムの構築がある。

これは、専門医としての資格習得後の人生設計に関わるものであるが、その前半は「前期生涯設計」と考え、自己の専門性の充実を図り、その後、「後期生涯設計」となり専門性の実践と地域社会の貢献を行うと考えられる。

こういったCPDプログラムにおいて、大学と病院がどのような役割を演じることができるかについてきちんと明確に認識し、対応を図る必要がある。

著者自身、カナダの大学に勤務していた時には大学全体がこういった生涯教育に対し、各診療科が地域医療に対し、どのように対応しているかを毎年きちんと報告する義務を負わされていた。

その他の課題として、女性医師の問題がある。

近年、女性医師の数が増えてきており、全国的に見て少なくとも大学入学時学生の3割以上が女性となっている。こういった女性医師の医療活動に対する社会と環境整備が必要である。さらに専門医の適正配置も十分考える必要がある。

しかし、これら課題に対する対応は不十分である。

米国では、この事に関しすでに行政的な取り組みが行われており、事実著者がカナダ在住時には、皮膚科専門医数は、人口比と地域ニーズから割り出されていた。

 

最後に、大学・医科大学に在籍し、教員として活動するよりどころは、臨床、研究と教育に意欲をもって参加できるところにある。

しかし、多くの国公立大学において、法人化とそれに伴う経営最優先による診療業務の多忙化、教育研究業務への時間が制限されている現状では、教員の教育研究への意欲が続かなくなり、優秀なる教員の大学離れとなり、ひいては有能な若手医師の大学離れにつながった。

大学が若手医師に自信を持って提供できる環境を提示できなければ、若手医師はより条件の良い所へ流れるであろうし、このことは大学の教育・研究・診療機能の衰退、医学研究力の国際競争力低下をも招き、終局的には地域のみならず日本全体の医療の低下につながることは明らかである。

 

👉『人生100年現役時代、次世代型医師養成の質保証と大学改革』連載記事一覧はこちら

【イチオシ記事】目を閉じると、柔らかくて温かいキス…膝が折れそうになった私を彼が支えてくれて「ずっと、こうしたかった」と囁かれ…

【注目記事】彼が舌を滑りこませる直前に離れた。もの足りなさそうな嘆息を漏らす彼。そして今度は私のほうから唇を下ろしていった…