【前回の記事を読む】「医学生にどこまでの医行為を許容するか」の明確な定義はなかった。過去には、現在の医療体制とかなり異なった試案が出たが…
第I章 大学・大学病院改革の基本路線
1―1 医学教育改革のグランドデザイン――医師養成の導入と基本的骨格
後期臨床研修制度:地域への医師派遣と地域医療の保全
後期臨床研修制度に対しては明確なる定義がいまだされていない。また、それに対する到達目標も設定されていない。
しかし、その理念と目的は、前期臨床研修の2年間で習得した地域に根ざしたプライマリ・ケアの診療能力が背景にあり、加えて総合的な診療能力の向上と社会的ニーズに応えられる専門医の育成にある。
その研修期間は、各科専門診療科によって2年~4年と期間が異なるが、この研修期間を内科、外科系では、各々の系列の一定期間、例えば2年間の基本的研修終了後に改めて専門別の2年~数年間の専門医としての研修を行うという、2段階的な研修プログラムを構築する必要がある。
また、実際の運営に関し、地域中核病院、地域総合病院との密なる連携を図る必要があるし、プライマリ・ケア医、家庭医も専門医として十分認識される必要がある(図9)。
