【前回記事を読む】通報を受け駆けつけたが、死体はなく…あったのは女物のハンカチと髪留めだけ。そこは男性アイドルの控室で…
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署に戻った俺は片倉と別れた後、聴き取りをした女性警官を訪ねた。地域課に行き、取り次ぎを頼むと若い女性警官が
「奥田巡査長! 小林さんが巡査長を口説きに来ましたよ! どうします?」
俺は
『他に言い方はあるだろうが! 普通に取り次いでくれればいいんだ!』
心の中で取り次ぎの女性警官をなじる。奥田巡査長が俺の前まで歩いてきて尋ねてきた。
「小林さん。私は既婚者ですよ? ヘタすれば監察室行きですよ? ……それで、現場に行ってみてどうでした?」
俺は『監察室』という言葉に意地の悪さを感じながらも
「巡査長! 俺も亡き妻とは今でも夫婦だと思ってますよ! それで、先行した警官達から聞いたのかもしれませんが、死体を発見できませんでした。ですが、ライブハウス関係者から話を聞くと不審な点が出てきて……」
そこまで話すと奥田巡査長は話を遮り
「そこで……あの子達に話を聞いてみたいと?」
俺は頷く。そして巡査長に
「女の子達に話を聞く前に、巡査長にも聞きたいことが……確認したいことがあって」
奥田巡査長は
「聞きたいこと? ……何でしょうか?」