【前回の記事を読む】【夜間頻尿に悩む方へ】排尿障害の診断の進め方とは? 問診とアンケートから検査、生活指導まで。
第2章 改善へ向けた当院の診断・診察の進め方
4.夜間排尿回数記録用紙の活用法
〈記録用紙の書き方〉
就眠から入眠までの時間(睡眠潜時)での排尿は回数から除外してください。
入眠後から睡眠の完全覚醒までの間に何回排尿行動をとったかの回数を記録します。
入眠前の排尿は除外します。完全覚醒後も起床せずに寝床にいる間の「まどろみの時間」(起床潜時)の排尿は除外します。
時間はできれば30分間隔程度の誤差範囲での記載とします。
また、就眠時刻、1回目の排尿時刻を記載し、2回目以上があれば2回目だけの時刻記載だけで結構です。3回目以降の時間記録は省略します。
そして起床時間を記入してください。
第1回目の排尿の時、「尿量が普段より多く感じたか少なく感じたか」をおおよそで記入してください。
この用紙は夜間頻尿の正確な状況を知る必要のある患者さんにだけ渡しています。
なお、夜間多尿の診断など、もっと正確に調査する必要のある場合は一般的な「排尿日誌」をお渡しします。
〈用紙の使い分け〉
「初回用紙」で睡眠生活の概略が判明しますので、それを踏まえて簡単な「観察用紙」を渡して改善度をチェックします。
曜日を追加するのもいいでしょう。そして改善に向けてのアドバイスをします。
患者さんには日々振り返ってもらい、自分の特徴を知ってもらいます。
こうしたやり方で、泌尿器科の内服治療と並行して、生活改善を行ってもらいます。目標を設定し、達成のために実行してもらいます。
改善経験を積み重ねて、それが習慣になれば良いのです。〈振り返りの基準〉睡眠潜時、睡眠時間、前日の活動状況、前日の睡眠不足(睡眠負債)、就寝前の水分バランスと尿の色、自律神経の管理状況、夜間尿量、グッスリ感、寝起きのスッキリ感、日中の眠気の程度などです。