俳句・短歌 エッセイ 歌集 エッセイ 短歌 2026.04.05 「しなる筆 恋文手にし しなり筆 硯すり減り 進まぬ一筆」【短歌】他5首 歌集 いのちの名 明日のみえない日もあった 【第10回】 出島 美弥子 もう一つ 夜空見上げて 願い星 平和の祈り 両手いっぱい この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 15のエッセイと71の短歌で描かれる心の風景。喜怒哀楽を見つめ、命の輝きと尊さを伝える魂の言葉たち。静かな決意と深い愛情が織りなす珠玉の作品集。※本記事は、出島美弥子氏の書籍『歌集 いのちの名 明日のみえない日もあった』(幻冬舎ルネッサンス)より、一部抜粋・編集したものです。 【前回の記事を読む】手相見る なんてふりして あなたの手 ふれていたくて そうっと包む 「明日のみえない日」 しなる筆 恋文手にし しなり筆 硯すり減り 進まぬ一筆 香りくる あなたの気配 すれ違い 遠くの遠く 逢いにゆきます
小説 『火点し時』 【第8回】 順菜 隣の部屋の男から誘われた。つい昨夜、別の女性と愛し合う“あの声”が聞こえたのに、今度は私? 不審には思ったが… 【前回記事を読む】隣の部屋から声がした。男女の、抑揚ある溜め息まじりの…すぐに“あの声”だと分かった。つい聴き入っていると…「食欲ありますね?」紫の前の皿はこんもりとしている。しかし去っていった彼女の皿はちんまりしたもので、後ろ姿も確かに細かった。ちょっと恥ずかしかったが、「人生の楽しみですから……」「もちろんそうですよ。たくさん食べる人、いいですよね」紫の中で危険信号がちらついた。たった今、彼…
小説 『~ to Lisa 僕は君を愛しています from Marlon ~』 【第7回】 藤城 奈緒 別れは突然やって来た。その日が彼女との最後のピクニックになるとは知る由もなかった。彼女に会いたいと母に泣きつき… 【前回記事を読む】大きく手を広げ「Lisaが好きだ」と伝えると、彼女は額を僕の額に重ねて、「本当に? 嘘だったら…」と豹変した「Lisa、待って! 僕は絶対に捕まえるからね!」グルグルと何周回っただろうか? 必死に追いかけても、逃げるLisaを僕は捕まえることが出来ない。指先に触れることさえも。僕は大砲の車輪を握り締め、しゃがみ込んでLisaの様子を伺う。「Marlon、上手く隠れたつもりでも、…