腹側運動前野と視覚誘導による道具の操作、アフォーダンス
動作選択の多くは、動作対象となる物体を見た時、直ちに開始される場合が多い。
そのような時、眼前の物体を視覚情報としてとらえ、それを把握し保持するためには、どのように手を使い、どんな動作を行うことがよいのかという情報に結びつけ、そしてその動作を選択することになる。
この一連の過程、すなわち動作の視覚性誘導において、運動前野は中心的な役割をする(1)。
腹側運動前野は頭頂葉から空間に関する情報を受け、感覚情報に基づく運動のガイダンス(誘導)にかかわる(2)。
自分の操作しようとしている対象の座標(外部座標)に合わせた運動(視覚誘導性の運動)にかかわり、道具などの対象物を目で見ながらそれを手で操作するというような、道具の操作課題で活動する。
そしてこの際、この領域と密接な関係にある頭頂連合野には、その道具の形状を反映する情報が表現されている(2)。
また実際に手を動かさず、道具を操作するイメージを思い浮かべるだけでも、頭頂連合野が活動する。
また道具を見た時(道具が視覚的に提示された時)、見たという認識が無意識の状態でも頭頂連合野は活動するという。
これは連続フラッシュ抑制という手法で、道具が見えているはずの状態(視覚には入っている状態)であっても、それが短時間見えていない状態にすることができ(視覚的に無意識化できる)、この際にも頭頂連合野は活動していることからわかる(3)。
(1)「頭頂連合野と運動前野はなにをしているのか? ―その機能的役割について―」
丹治順 理学療法学/2013年 40巻8号(p.641-648)
(2)『連合野ハンドブック完全版:神経科学×神経心理学で理解する大脳機能局在』
河村満(編集) 医学書院 2021年
(3)CLINICAL NEUROSCIENCE Vol.32 2014年08月号「意識・無意識」 中外医学社
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