朝の陽に染まる丹頂雪はらに
影きよらかにひきて歩めり
鳴き交し白羽ひろぐる丹頂の
つがひの舞ひはかがやきてゐよ
廃線の「幸福駅」をたづねたり
客車置かれてまばゆき歳月
“忘れえぬ旅をまたひとつ三十一文字に封印す”
――日本の面白さに旅装を解く暇もない
最果ての無人駅から、南の島の潮の香りまで、まだ見ぬ土地に想いは募る。
尽きせぬ思いが豊かな旅情を誘う、味わい深き歌の数々を連載にてお届けします。
朝の陽に染まる丹頂雪はらに
影きよらかにひきて歩めり
鳴き交し白羽ひろぐる丹頂の
つがひの舞ひはかがやきてゐよ
廃線の「幸福駅」をたづねたり
客車置かれてまばゆき歳月