そのうちに子どもだけではなく犬の散歩連れの人さえ嫌がるようになり、日中の公園遊びは諦めて、自宅から少し離れた雑木林でドングリ拾いに遊び場が定着した時期もありました。

公共交通機関に乗れば歩き回り、電車の先頭から車掌さんの部屋まで(10両編成)を駆け抜け、周囲の乗客から白い目で見られ、時には「躾(しつけ)がなっていない!」「降りてください!」と言われてしまうことが増え、移動はすべて自転車の後部座席子供用シートに息子を乗せて片道90分までは自力移動していました。

しかも電動自転車は高くて買えなかったので、ギアなし自転車でした。

外食もさわいでしまうのでできず、いつもおにぎりを持って公園で食べて、時にはコンビニエンスストアで買ったアイスリームを誰もいない公園や、地域の市民球場の出入り自由な観戦席を見つけて食べていました。

いつも人のいない場所を求めて行動する日々でした。

福祉サービスだって充実しているはずなのに、理解してくれる人に出会えない。

地域の保育園の一時保育を利用していたのですが、数カ月利用をしていてのある日、保育士の人からも、

「もう一時保育は利用しないでください」

「ほかのお子さんに迷惑がかかっています」

と言われ、その夜は大号泣しました。

 

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