子育て中は、自分のことは後回しにしてしまうのが、多くの母親が間違えてやってしまうことだと思います。
当時は第三者の誰かに頼ることができませんでした。
もっと言えば「他人に頼れば、足元を見られる」と母親から安易に他人を信じて頼ってはいけないという考え方を埋め込まれていたので、余計、他者に頼ることができず、だから「可哀そうな私を見て! 助けて!」という負のオーラだけがいつも放出されていました。
自己肯定感も一番低い時代でした。
さらに自分の子どもは自分でお世話しなければいけない。と自分で自分を縛っていました。
子育ては失敗できないという正義感と義務感をまとい、良き母親として見られたかっただけでした。
自閉スペクトラム症。ADHD(注意欠陥・多動性障がい)。息子が2歳過ぎの時についた発達障がいの診断名です。
落ち着きがない。こだわりが強い。目が離せない。育てにくい子どもでした。 着替えもお風呂も嫌がる。道路に平気で飛び出す。バスでは自分が座りたい座席にほかのお客さんが座っていたら引きずり降ろす。
「育て方が悪いだけじゃないの?」
と心無い言葉をかけられて悲しい気持ちになったこともたくさんありました。 公園に遊びに出かけても、滑り台は順番待ちができない。ブランコもほかの子が漕いでいるそばを平気で近寄る……。
次第に公園で遊ばせていても、順番待ちができずにトラブルが多発するようになり、それなら朝早くに公園に一番乗りをして遊べばいいと考え方を変えました。
そして、後からほかの子どもたちが来た時点で違う公園に移動する工夫をしました。