【前回記事を読む】【62歳の旅エッセイ】ついに初授業! 多国籍クラスに戸惑いながらも、意欲あふれる仲間と踏み出したマルタ語学学校のスタート
マルタ共和国3ヶ月の旅
2012年11月1日~ 2013年1月30日
久しぶりのギター
11月9日(金)
10kmランコース、まず一つ完成。車も気にせず安心してしかも夢のような景観だ。 地中海の日の出を見ながらのランニング。
まだマルタの観光名所は訪れていないけれど、知らない路地裏など入り込むと建物だけで見とれてしまう「世界」が広がっている。
「Ryo! コーヒー飲まないか」とIiker が声をかけてくれる。明日は授業がないので少しホッとした気分。
学生の時は授業、教師の時も授業、両方にとって「重たいもの」は万国共通だ。そんな気分から部屋の片隅にしっかりと荷造りされたギターを取り出す気持ちになった。

ドアを開けはなし、ギターで歌う
初めて異国の地でギターを響かせそして思い切り歌った。Iikerが拍手して喜び、閉めていたドアを開け周りにも聞かせようとしてくれた。
金曜日の夜遊びに繰り出してくる人の流れ、車の騒音、ズンズンと遠くから店内の音楽が響いている。少々音を出しても平気な環境がこのときばかりは有り難いと思った。
なぜか自分の気持ちも歌いながらほぐれていくような、今まで経験したことのない気持ちになった。このギターがあれば、頑張れそうだ。