【前回の記事を読む】『歌集 いのちの名 明日のみえない日もあった』より詩二編。「45分の帰り道。傘と一緒に飛んで跳ねて! 跳ねて飛んで…」

「明日のみえない日」

野原かけ

トンボを蝶を

追いかけた

何も考えず

何も恐れず

 

季節詠む

出会いし春に

ゆきて夏

木枯らし舞いて

来る冬恋し

 

慎ましく

詩歌口ずさみ

野の花に

そっと口づけ

色づく花びら