【前回の記事を読む】「もう一つ 夜空見上げて 願い星 平和の祈り 両手いっぱい」
「明日のみえない日」
明日のみえない日もあった
今が怖くて明日が怖くて
ただ小さく小さく丸まっていた
言葉もなく静かな時間
ただ勝手に涙が流れる
涙に聞いた
「なぜ泣いているの」
涙は涙の量をただ増やしていくだけだった
悲しかった
つらかった
いっぱい泣いて
いっぱい涙流して
それでもまだ泣けた
……
……
ふと気づいた
涙のあと
少し体が和らぐのであった
そうきっと泣きたかったのだろう
いっぱいいっぱい
泣き虫の頃を思い出していた
もう泣きじゃくり
涙に鼻水もう止まらない
人前では泣くことはなかった
泣くことをしなかった
忘れていたあの頃
泣き虫だったあの頃
そして
今も変わらず涙するわたしがここにいる
涙はわたしの守り神なのかも……
