「風のしらべ」

日が少し傾いた頃

ちょうど昼と夜との間

風のしらべに導かれるように

ふわふわと宙を舞うように

暖かく冷たい

そんな中を歩いていた

時々 足が竦む

しばらくして

感じたままに

見えるもの

景色が

その先には

明るくやさしく

広がっていてほしい

 

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