3.4 その他の車輛

1)LGB、Bachmann製などのGゲージ

45mmゲージであるGゲージは子供たちが屋外でも楽しめるように、例えば無蓋車に、砂を載せる、タンク車に水を入れる、客車に人形の乗客を乗せるなどして楽しめるようになっているので少々手荒に扱っても壊れないよう頑強なプラスチック主体で作られています。

また通電系もLGBでは車輪から得る接触不良を起こさないように直接レールに集電シューを別途設けて押し付ける確実な方式であり、そして駆動構造は簡素にしていることなどで故障は少ないです。

ただ、消費電流が大きくモーターが発熱しやすいので長い時間の連続走行には気を付けてください。モーターのトルクが小さくなったと感じたらモーターの交換が必要です。またアクセサリー部品は国内で輸入代理店がありますので取り寄せるとよいです。

バックマン製は車体下内部にある動輪軸部に集電シューがあり、そこからモーターに通電しています。軸の回転部でありグリスも同時に付着してしまうため汚れやすい、また回転摩擦でリン青銅版が擦り切れることがありますので、走行後にメンテナンスをこまめに行うと不具合なく走り続けます。

2)Zゲージ

国内外ともにあまりメーカーは多くなく普及するにはまだ時間がかかりそうですが、この不具合の修理依頼もあります。その多くは集電シューの接触不良・汚れによる走行不安定です。構造はNゲージと共通点が多いので同様の使用後のメンテナンスが必要です。

3)非動力車

修理依頼では、プラ製台車のセンターピンの破損、室内灯などの不点灯、カプラー不具合そして塗装剥がれが多いです。特に編成運転では各メーカー専用のプラスチックの変形性を利用して連結するカプラーの破損が多いようです。また、共通カプラーとしてケーディーカプラーへの交換依頼も結構あります。

昨今の新製品ではカプラーポケットを用いて床板部に嵌め込む形式が増えています。それだけにメーカー間の互換性は薄らいでいる感があります。壊れた場合の同一メーカーでの交換は容易です。

次回更新は6月7日(土)、18時の予定です。

 

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