4)連結器(カプラー)
HOゲージ系では、当初は“ベーカー形”が主流でした。現在は実物の密連形、自連形、双頭型などで各社販売されており、利用する際、メーカーを跨って連結する場合は別売されているカプラーを購入する必要があります。メーカー間を超えて利用されているカプラーで専業のUSAケーディー(Kadee) 社から販売されている“KDカプラー”があります。ナックル形(グローブ形)で電磁式により自動開放が行える構造となっており、よく利用されています。
種類が多いので戸惑いますが、#5と#148があれば日本ではほとんど事足ります。
欧州製ではリングカプラーも多く用いられています。分売もされていますので壊れた場合も交換できます。
客車間や高速鉄道、電車間ではドローバー(Draw bar) 型と呼ばれる棒状の簡易連結器を用いることが多いですがこれも各社専用を設けることが多くなってきました。
Nゲージ系では“アーノルド型”と呼ばれるL字型のカプラーが主流で、現在もバリエーションはあるものの同型が引き続き使用されています。また、自連形や密連形でも形状は似ていますが、メーカーごとに独自の構造となっていることが多く互換性は望めません。
電車や客車、貨車などの車輛間の連結は、Nゲージ系でもHOゲージ同様電車間、客車間の連結には各メーカー専用のドローバー連結器が用いられ互換性があまりありません。GゲージではLGB社“ロコカプラー”というHO系のベーカー形に似た枠形状のカプラーとなり、別売もされています。ケーディー製もあります。

図15 ケーディー社製連結器(カプラー)の例