2)通電系の不具合

これも蒸機や電機でも共通の不具合原因であることも多いです。

各ゲージともにレールから~±12Vの直流電圧を得るため、レール⇒車輪⇒金属台車枠又は集電ブラシ、集電シュー⇒床板にある金属ネジ又はリン青銅板に接触⇒モーター端子へのリード線ハンダ付け又はリン青銅線へと通電してモーターが回転、整流ダイオード⇒点灯します。

Nゲージではほとんどのメーカーが車輪~モーター端子間はハンダ接続されず、バネ性のあるリン青銅などの金属切片を接触することで通電していますのでこれら接触部での導通不具合が多いです。これらリン青銅板の汚れ洗浄と変色、腐食では除錆剤での洗浄が望ましいです。

通常走行して楽しんだアフターケアとしては少なくとも車輪の踏面のクリーニングはしておきたいものです。ここにはレールの汚れや埃を巻き込んで変色し線路との通電性を悪化させます。専用のクリーニング剤で拭き取っておきましょう。

写真を拡大 図13 Nゲージの通電系統