はじめに
2022年10月14日には日本で新橋・横浜間に鉄道が開通してから150周年を迎えました。
その間、日本の鉄道は目覚ましい発展を遂げ、ドイツ、フランス、カナダをはじめ、世界でも有数の国となっています。
鉄道ファンは200万を超えると言われ、このごろでは若い男女をはじめ、古くから携わっていた人たちも生活が一段落してまた復帰して「模型鉄」だけでなく、「乗り鉄」をはじめいろいろな「〇〇鉄」ファンを楽しんでいます。
筆者の携わる「模型鉄」では次のような内容のメールをしばしばいただきました。
「私は子供のころ(45年ほど前)から父と鉄道模型を楽しんでおりました。15年ほど前に訳あって固定式レイアウトを閉じることになりましたが、父が車輛だけは残しておこうと思い、保存していてくれました。
ところが、5年ほど前に父が確認したところ、大切にしていたC57が、保護用スポンジが腐食して車体の表面に張り付き、見るも無残な外観となってしまいました。メーカーに持ち込み相談したのですが、修理不能とのことでした。
修理不能の返事が来るまで時間がかかり、その間に父は癌であっけなく亡くなってしまいました。先日、その他の車輛の状況を確認したところ、EF58・EF15が同様な状況になっていました。このEF15は、1986年に私が就職し初任給で購入した思い出の品でもあります。
なまじ箱があったために、父が良かれと思い、箱に仕舞ってしまったことが、仇となってしまったようです(註:収納箱のスポンジで片側面が温湿度経時変化で硫化して塗装部に付着・腐食させていました)。貴殿にて修理していただくことは可能でしょうか。」
鉄道模型に関するホームページを公開してからはや25年以上経過し、鉄道旅行、レイアウト作成、自作鉄道模型などを紹介し、そしてかつての勤務地であり、今は退職後の住みかとしている能登地区の廃線跡などを紹介していく中でいろいろとご意見をいただきました。