泌尿器科でのリアルな夜間頻尿
・日本の夜間頻尿の疫学統計と対比し、当院泌尿器科でのリアルな夜間頻尿についてまとめた統計を示し、医院レベルでの夜間頻尿の実態をお見せしました。
・男性LUTS(下部尿路症状)患者を対象とした当院の治療成績は、38%の男性LUTS保有者を含む一般の人を対象とした疫学調査に比べてかなりの効果があることを確認しました。
・当院の定期患者層では70代、80代が約8割を占め、治療抵抗性は70代に比べ80代で急増しています。7ヶ月の延べ累計では、各世代とも夜間回数が1・5回以内になるケースがかなりあり、2回以上は高齢化に従って増えていく様子がうかがえます。生活指導を行えば、統計的にもそれほど季節に影響されず、安定した効果が得られています。
・前立腺肥大症の新患患者は10〜1月に多く受診する傾向がある一方で、治療統計では11月にやや治療抵抗性が増える程度でした。よって、生活指導が季節的変化にか78なり対応できているのではと考えています。
・60代、70代は薬の服用で夜間頻尿は明らかに改善していきますが、80代になると薬に加え、生活指導、自己管理が重要となります。効果の出ない症例も80代後半から増えてきます。どの世代でも生活改善意欲の欠ける人は、治療抵抗性となります。
・80代の健康的な夜間排尿回数は1・5回以内にできるかどうかです。夜間排尿回数が少なければ、90代でも健康で居続けられるカギになると考えます。
・2回以上が常態化すると、非健康的な生活を送っていると判断できます。そこで当院では、80歳以上でも夜間回数1・5回以内を治療合格ラインに設定しています。
・内服治療に生活指導を加えると、確かに夜間頻尿改善の効果をあげており、生活指導の効果の大半は「代謝を上げ、ぐっすり寝る」ことによるものと考え、代謝の重要性がわかってきました。
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