【前回記事を読む】「どうせ夜更かししたんだろ」「お前が仮眠していたら、暇な部署だと思われる」――先輩や上司はナルコレプシーに無理解で…

職場は私を守らない(新卒社会人の生活)

もちろん、私にも指導されるだけの問題はあったでしょう。

しかし、仮眠を取らずにコントロールしろと言われたところで、無理なものは無理です。

私は患者のために働きたいと思っていましたが、職場が、時間で細かく管理された環境、病気をコントロールするための配慮を受けられない環境、理解を得難いスタッフと一緒に働く環境では、私の体調が悪化するのは当然のことでした。

そんな状態にもかかわらず、職場からうつ病のスタッフが出たとなれば、もしかしたら少しは対応が変わるかもしれないと勝手に期待する私もいました。

すぐに退職という決断をするのではなく、無理なものは無理、必要な配慮、眠そうにしている時にどう対応して欲しいかなどを改めて伝え、もう少し頑張ってみようと思いました。

病休から復帰した時、まず最初にスタッフの前で「ナルコレプシーと私」というタイトルでプレゼンをして、改めて頑張りたいと意思を伝えました。

しかし、職場の対応が変わることはありませんでした。他のスタッフと同じように働きたいという思いと、それが実際にできないという現実の間で苦しい思いが溢れてきました。

そんな時、両親から「無理をしなくてもいいよ」と言われました。苦しい環境で無理をするのではなく、新しい環境(しっかり理解を示してくれる場所)で働くといった選択もありなのだと気づかされました。