【前回記事を読む】「人生の汚点と思っていた病気が、今では仕事のツールに…」――“当事者”自身が“支援者”になるピアサポーターにインタビュー
私の工夫
実際に私が日々の生活の中で実践している工夫を紹介していきたいと思います。効果の実感の程度を星☆で表します。
●隙間時間に目を閉じる【効果:☆】
人は目を閉じるだけでアルファ波という脳波が現れます。これは脳がリラックスしている時などに現れるものです。人は目を閉じるだけでも脳を休めることができるのです。例えば、電車の待ち時間や乗車中、授業の隙間時間、会議の前の空き時間等に行っています。
ナルコレプシーを抱えた私たちは少しの間目を閉じてしまえば、そのまま眠ってしまうのでリスクがあります。目を閉じたまま眠ってしまい、電車で寝過ごしてしまうことがないように携帯のタイマーをセットする等の工夫をあわせてしています。
●夜間の睡眠を充実させる【効果:☆☆】
寝ないようにするための工夫だけではナルコレプシーをコントロールすることは無理でしょう。
夜間の睡眠を少しでも充実させることは重要です。当然そういう意味では夜更かし厳禁は当たり前です。まずはできることから、自分の身体に合う寝具や寝巻き、室温、アロマ等、調整できることは可能な限り工夫しています。
●睡眠のリズムと体温【効果:☆☆☆☆】
これは本当に基本的なことかもしれませんが自分の眠気のリズムを睡眠表でチェックし、どのくらい起きていると眠くなるのかを調べました。
私の場合、二時間以上起きていると眠気が現れやすいため、二時間以上覚醒状態が続いた場合、可能な限り五分でも仮眠を取るようにしています。仕事の休憩もこの二時間のサイクルをベースに考えて予定を組んでいます。