・その場に提供された言葉や話題を用いた会話を心がける

先ほどまでの一方的に話される状態から、ようやく会話になったため、すかさず「じゃあ、練炭はどこで購入したのですか」など、先ほど死ぬためにいろいろな物を準備していると話してくれた物について聞いていきました。

「いちいち何を聞いているんだよ」「そんなことが聞きたいのか」と文句を言われながらも、会話になっているため、聞く耳を持たない状態ではないと安心しました。

相談対応において、何か気の利いたことを言わなければならないと気負う必要はありません。私は、相談者から出てきた話題について、もう少し詳しく聞かせてほしいと、相手の言葉を会話に利用したにすぎません。

結局、準備した物のほとんどが小屋にあったものと話してくれたので、「じゃあ、だいぶ前から死のうと思って準備していたのですか」と聞いたところ、そうではなく生活で使うために購入したものであることがわかりました。

最近、仕事や生活に行き詰まりを感じ、突発的に死にたいという気分になり、小屋からいろいろな物を持ち出したということでした。決して計画的に用意したものではなく、本当は死にたくないとも話してくれました。

そのような話をしているうちに、「なんだか話していたら少し気が楽になった」と言い、この後はテレビでも見て過ごすと言い出しました。そのため、「行き詰まったらまた話を聴かせてほしい」と伝え電話を終えました。

次回更新は5月1日(木)、8時の予定です。

 

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