【前回の記事を読む】お願い書「先生にご迷惑をお掛けすることは誓ってございません。(P.S.) 当然ながら“費用”はご請求下さいませ。」

第六章 2016年

1月28日(木)
丸山ワクチン、3度目の受領

今日は日本医科大学付属病院へ丸山ワクチンを貰いに行った。3度目である。

郵送依頼でなく受け取りに行くと、先生が現状を聞いて下さる。治療そのものへの論評はされないが、訊ねたことは教えて下さる。

例えば血液検査結果について、なぜ点滴を断念したのか、白血球の数値の意味について、教えて頂いた。ただ勿論、点滴の中止が、正しい判断なのかそうでないのか、論評はしない。私も聞かない。

今日は久しぶりに気温が上がった。歩くとコートは邪魔だった。

午後は2時に三田病院へ行った。鼠径ヘルニア・メッシュ貼り手術の麻酔について、麻酔科の先生の確認である。

甘利明経済再生担当相(TPP担当)が辞任した。週刊文春に書かれた金銭授受にまつわるスキャンダル故である。嵌められたように思うが、甘すぎると思う。おそらく告発者はネタを材料に甘利側をゆすっていたのだろうが、甘利が応じなかったのだと想像する。

国賓としてフィリピンを訪問された天皇皇后両陛下を迎えての、昨夜の晩餐会におけるアキノ大統領の言葉に、私は感動した。

先の大戦中に我が国が、多くの国に「迷惑をかけた」、ということに、文句を言う人がいる。

フィリピンでは日本人だけで50余万人が死んだという。その60%が餓死であったという。

飢えた数十万人の人間が、現地人に「迷惑を掛けなかった」とは、どのような想像力で言えるのか。椰子の実を食うなら、来年はまた実をつける。しかし日本の兵隊はその根まで食ったのだ。正に根こそぎである。山本七平氏の文章だったと思うが、捕虜として護送されたときの沿道のフィリピン人の、憎悪の目について語っていた。「米軍により守られた」と氏は書いていたように記憶する。

アキノ大統領のご発言に、私は感動し、感謝する。

そして、両陛下に感謝し、ご健康を祈る。