『古事記』中巻(成務天皇)には、

「若帯日子天皇、近つ淡海の志賀の高穴穂宮に坐しまして、天の下治らしめしき」

とある注6。志賀高穴穂宮は、『古事記』、『日本書紀』いずれも志賀高穴穂宮(しがのたかあなほのみや)と記述されている。

消音の法則が働くケースとそうでないケースはどこが違うのであろうか。

  


注1  『古事記』訓注とその方法」武井睦雄 p35

注2 『古事記』訓注とその方法」武井睦雄 p37~38

注3 『古事記の表記と訓読』山口佳紀 p100

注4 『岩波講座 日本語5 音韻』「アクセントの変遷」小松英雄 1977

注5 『古事記の研究』西宮一民 p177

注6 『古事記・祝詞』日本古典文学体系1

 

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