【前回の記事を読む】セカンド・オピニオンするか否か。「病院も医師も良かった。だが手遅れだった」というのが怖い。それならここで早く手術すべきか…
第四章 2015年(後)
10月11日(日)
クズとカラスウリ
我が家の裏は崖状に立ち上がっている。一気に立ち上がるのではなく、3段に土留めされている。その上に、我が家の土地に沿って細い市道がある。市道は斜めに通っている。つまり裏の傾斜地は長方形でない。ということは傾斜の角度が一定でない。北側は随分緩い。そこに裏からも出入りできるようにS字型の石段を設けてある。
市道沿いは山茶花で生け垣にしてある。
その生け垣が夏の間にクズで覆われる。
取っても取っても生えてくる。抜こうとしても必ず途中で切れるので、そこから再生して来る。掘り返さぬ限り球根は残る。
実に厄介なものである。
このクズが “吉野葛” のクズであり、秋の七草の一つとは、とても信じられない。
同じつる性でもカラスウリは好きで、3年ほど前旅先の山道にぶら下がっていた実を採取し、帰って種を山茶花の下に蒔いた。それが去年から成長した。まだ結実しないのであるが、夜間に、羽毛のような幻想的な花を付ける。
今年も花は付けた。しかし結実はしなかった。
ところが、不思議なことに気付いた。クズが減ったのである。
クズは例年、真夏の太陽を吸収して山茶花を覆い尽くすように伸びる。猛暑故、抜き取る作業の気力が出ない。秋に植木屋さんが入るまで、みっともない姿を晒すのである。市道とはいえ裏道で、人通りは多くなく、犬の散歩用路の感じなので、横着している。
今年はそのクズが、激減と言ってよい減りようである。
私は除草剤のようなものは一切使用しない。虫であれ蜘蛛であれミミズであれ、殺したくない。もっとも、ワンちゃん、ニャンちゃんには警告している。