わたしのパン屋さん

丘の上にある わたしの大好きなパン屋さん

小さい頃 お母さんに手を引かれて毎日かよった

思い出の 大切な わたしのパン屋さん

煙突からただよう楽し気なパンの香り

お昼時 お腹を空かせたわたしの 心とお腹は浮き立つ

ずらりと並んだ 綺麗なパン屋さんのパン

いろいろな色があるから いつまでも 飽きずに眺めていられる

食パンの オフホワイト

あんぱんの こんがりとした焼き色

クロワッサンの チョコレート色 と不思議な形

みんな 人が作ったもの 人の手から生まれたもの

人の手から生まれたものが集まって 文化が築かれ

小さな積み重ねが世界を創ってきた

大切なことを教えてくれた パン屋さんには

小さいわたしの思い出が たくさんつまっている

りんご飴

お祭りの屋台で買った りんご飴

夜の活気のなかで てらてらとあやしく光る

思わず 口に入れるのを ためらうけれど

おそるおそる 一口かじる

パリパリ シャリシャリ シャクシャク パリパリ

コーティングされた 飴の下には

お馴染みのりんごが ちゃんとあって

ちっともあやしくなかった

安心して いつものわたしは りんご飴をかじる

パリパリ シャリシャリ シャクシャク ぺろり

あっという間に なくなった わたしのりんご飴

もの寂しささえ感じたわたしは 5分前のわたしより 成長したみたい

いくつになっても 忘れられない 夏の夜の思い出

 

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