その六 伝書バトさんの緊急飛来
ある朝、カラスさんが一羽のハトさんを連れて帰ってきました。随分と込み入った話があるみたいです。ハトさんは、伝書バトといって、主にレース用に飼われているハトさんのようです。
昨日も練習のために、遠く離れたところから放たれて、家に向かって皆と飛んでいる最中に、こんな生活も面白くなくなったので、集団から一羽で離脱して森の中で休んでいたようです。
後は、伝書バトさんが落ち着いたようなので、話を聞いてみましょう。
カラスさんが、伝書バトさんをぎんちゃんに紹介してくれます。
「ぎんちゃん、伝書バトさんの話を聞いてやってくれよ。怖くなっちゃったよ。それよりぎんちゃんの口を塞いでいるのはなんだい。変な物を着けているね」
ぎんちゃんが答えます。
「これはね。人間の間で病気が蔓延しているので、このマスクというものを着けていないとウイルス感染をしてしまうんだよ」
カラスさんは良く分からないけど、推測して聞きました。
「伝書バトさんが言ってたニワトリさんの病気と同じものかね」
ぎんちゃんは、カラスさんと伝書バトさんが、落ち着きなくソワソワしているので
心配になって聞きます。
【イチオシ記事】ずぶ濡れのまま仁王立ちしている少女――「しずく」…今にも消えそうな声でそう少女は言った
【注目記事】マッチングアプリで出会った男性と初めてのデート。食事が終わったタイミングで「じゃあ行こうか。部屋を取ってある」と言われ…
【人気記事】「また明日も来るからね」と、握っていた夫の手を離した…。その日が、最後の日になった。面会を始めて4日目のことだった。