第一章 怒 涛
一、ビックリするやないかい!
落語ブログ 「あれこれ気ままな噺」
きょうから、落語に関するあれこれを思うがままに綴ってみたいと思います。
何から書こうかと迷ったんですが、まずは、私の最近の「推し」の落語家さんを紹介するところからスタートさせていただきます。
私の「推し」は花楽亭喜之介さん。他の落語家さんをぶっちぎりで引き離しての断然 トップです。来年、芸歴三十年を迎えるベテランさん。といっても知らない方も多いと思いますが(あまりテレビに出てないので)。
でも、この人の落語がなかなか良いんですよ。大爆笑!という訳ではないんですが(それやったらアカンやないか、なんて言わないでください)。
聴いているうちに何とも言えない味が出てきて、ホンマに心地よいんです。実際に喜之介さんの高座をナマで見たことのない人に説明するのは難しいですが、癒やし系という感じですかねえ。皆さん、是非、一度、喜之介さんの落語を聴きに天神亭に足を運んでみてください!
二、また来たんかい!
翌日も上方落語の定席である天神亭の出番だった。
基本的に一週間単位で出演メンバーが交替する。花楽亭喜之介はきのうが初日で、きょうを入れてあと六日間の出番が待っている。
三十年に至ろうかという経歴を配慮されて、いわゆる中トリ、途中休憩直前の出演だ。
高座に上がった時点で、いつもより丹念に客席を見渡した、観客の顔を確認する。
きのう弟子入り志願をしたあのイケメンがいるのではないか? 椿沢祐斗。
まさにイケメンそのものの名前を改めて反芻する。