転勤の辞令を受けて四月より
都心のお店に移りてゆけり
笑顔なきお店に今日も通へども
心うつろとなりて過ごさむ
去る人は日々に遠しとさはいへど
胸処にしまはれ笑顔は在りき
四季がある日本は移ろいやすいのだろうか。
行き交う人々の心や街の景色は千変万化で、過去はさらに記憶の彼方へ押しやられてしまっているかのよう。
だが、南の島々には、あの戦争を経ても変わらぬ日本の心が残されていた。
過去と現在、時間の結び目を探しながら、日本古来の清き明き心を見つける旅の歌短歌集を連載でお届けします。
転勤の辞令を受けて四月より
都心のお店に移りてゆけり
笑顔なきお店に今日も通へども
心うつろとなりて過ごさむ
去る人は日々に遠しとさはいへど
胸処にしまはれ笑顔は在りき