また第2の人生の労働キャリアにはいくつかの特徴がある。例えば、身分、ステータス、雇用形態は非正規労働者になる。これは雇用期限付きの契約であり、契約社員、嘱託社員、派遣社員、パート社員などと呼ばれている。

さらに個人の独立色の意味合いの強い、フリーランス、完全独立の起業、自営などがある。私の第2の人生の労働形態は、フリーランスと契約社員の二つであり、いわゆるポートフォリオワーカー※1である。

また第2の人生の労働キャリアの年齢に関しては、ますます個人の労働に対する状態次第になっていく。まず60歳以上の人間は全ての面において個人差が激しい。ばらつきが多い。

同年齢でも個人差が大きく、例えば20歳の人間のトレンド、傾向は集団・マスで見てある程度分かるが、60歳の人間は集団・マスで見てもばらつきが多く、あまり分からない。

とはいっても企業サイドの60代以上の雇用条件として、健康度、身体のスピード感、頭脳回転等などは求めていく。働く人間は年齢に関係なく全員現役労働者だからだ。また労働キャリアに対する個々人の価値観もばらつきが大きい。

こういった意味でも雇用する企業側も、個人次第で選考していく。すなわち集団・マスで採用する、新規一括採用は今のところ60歳以降では存在しないのだ。


※1 複数の仕事をしている人のこと

 

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