地形
金沢東I.C.を降りて内灘町から一部能登有料道路を通って能登半島一周に入りました。まず驚いたのが内灘の広い台地。
「ロケット基地のある内灘か」と一瞬誤解しました。海に向かって道路左側と右側が程よい堤防を築いたような台地になっていることです。
最初人工堤防かと思いましたが自然の砂地の高台が形成されているのです。右に河北潟があり、一部埋め立てられ広い干拓地になっていました。
内灘町からかほく市、宝達志水町に続く長い段丘をなしており、この丘が壁となり荒い日本海の風を避け、半島の内側を保護する役目を果たしています。まさに「自然の防波堤」です。まずこの地形に興味を覚えました。
能登全体は蟷螂(かまきり)の頭をもたげた地形です。一部七尾湾で縊(くび)れていますが、地図だけ見て想像していた以上にこの半島は広いという印象を受けました。内陸部の広がりもあって山や川も多く、その点伊豆半島と似ています。
また日本海の荒海に面する西側、能登金剛や奥能登絶景街道といわれる景勝地は、まさに断崖絶壁。丹後半島や山陰海岸の絶壁と同じ様相です。九十九(つくも)湾、七尾湾(北・南・西)の東側は一転して穏やかな内海の表情。
しかしいわゆる岬のような地形ではなく、石川県内でも独立した能登島国を形成しています。特に丹念に海岸に沿って回ったせいか遠く長くもあって、そういう印象をうけた能登路の旅でありました。
【前回の記事を読む】あえて苦しい状況に遭遇しても楽しんでいく。非日常で味わう苦労やハプニングなどは良い刺激剤でもあるのです。