【前回の記事を読む】いざスペイン旅行へ――しかしスペイン全土の空港が急なストライキ!無事に長い空の旅をこなすことができるのか…

旅物語―― 旅に学ぶⅡ(海外編)

スペイン紀行

このミラノ空港はごちゃごちゃと複雑で、とても広い感じを受けました。何回もの通関の検査で相当に疲れ果てました。

乗り継ぎでしかも突然の立ち寄りとあって空港の職員も扱いに当惑しています。職員の指示間違いで、一度列に並んで入国検査も終わったと思ったら、並ぶ団体の列が違うということで再度パスポートや何やらと提示して再検査を受ける羽目になりました。

手荷物以外の荷物は飛行機に載せてあるのでまだしも身軽でよいのですが、やれやれ「なにが何やら」という感じです。こうなったらなりゆきにまかせるより他ありません。

とてつもなく広く大作りのホテルです。眠くて虚ろな目にも2階のロビーの前に広がるイタリア側からのアルプスの雪景色が鮮やか。やけに印象的でした。

仮眠を取るまでもなく、パンと簡単なメニューの朝食とも昼食ともつかぬビュッフェスタイルの食事をしてミラノの市街見学をするといいます。

せめてここまで来たので、この際いつ解除されるか分からぬストを漫然と待つことなくこの時間を有効に使うこととなりました。

お陰でホテルの客室で少しくつろぎ食事ができてほっとしました。簡単な食事とはいえ、急な対応で一度に二百数十名の同乗した乗客の食事が用意できるシェラトンホテルに感謝。

こんなわけでこの後のミラノ市街への外出はとても印象に残る見学となります。

すぐホテルからのアクセスができる市電とメトロを乗り継ぎ1時間あまりで市内の中心部に着いたのです。市街はとても混雑していました。

ここではよく写真で見たミラノ大聖堂やスカラ座の実物を見学できました。大聖堂の屋根裏に上ることができるのも新鮮な驚きでした。

エレベーターを使わずに、ぐるぐると何百段の階段を歩いて上りましたが、まさに見事なゴシック調の石造りの教会堂です。

われわれはミラノ大聖堂と言いますが、ここではボウノ大聖堂と言います。この大聖堂近辺の商店街の街並みは、ヨーロッパやイタリアの石造りの伝統の街づくりを象徴する一角であると思われます。