この日はゆっくり10時にホテルを出て、いよいよトレド市内観光です。
教会堂のグレコの絵画を見たり、レンガや石造りの古風な市街地の路地を散策したりしました。トレドは一口で言って中世が現在に蘇った1枚の絵を見るがごときスペインの古風な伝統を色濃く残す町です。
階段や石畳の坂道が多いのですが、今は狭い路地にも生活のために車も走っています。
午前中のトレド観光後、象嵌(ぞうがん)細工の工場を見て、延々と続くオリーブ畑と小麦畑や牧草地の続く台地を抜けて再びマドリードへ。
自由昼食のあとプラド美術館、ドンキホーテ記念碑の広場や旧スペイン王宮を見て回りました。
昼食はいささか予想と違った展開。簡単に単品のピザで済ませるつもりが、何を間違ったかフルコースのピザパイとなりました。まさにボリューム満点。
まず大型の固焼きパンが出てのち、おもむろにスープ、パエリアそしてピザ。最後にコーヒーというまさにフルコースです。
そういえば現地のガイドブックに「ほとんどフルコースで出てくる。その方が結局安上がり」と書いてあったのですが、それにしても単品で頼むコツが分からなかったのです。お腹パンパン。
癪なのでパンとピザはこっそり包んで持ち帰ることとしました。とても食べられたものではありません。
現地の日本人ガイドが説明して曰く、彼らの胃袋はとても日本人の比ではありません。ワインの飲みっぷりといい、肝機能も違う様子。体格からして。
本連載は今回で最終回です。ご愛読ありがとうございました。