日本だけではない外資系
また「外資系」ということをよくよく考えてみると、これは私たちが今住んでいる日本を中心にした見方です。すなわち日本対海外という見方です。
ところで海外へ進出する日本の企業も増加しています。最近は大企業だけでなく中小の企業も数多く進出しています。メーカーだけでなく、日本流のきめ細かいサービスを戦略にしてサービス業も海外へ進出しています。日本の企業の進出だけでなく、日本の資本が現地の企業を買収することも増加しています。
こういった海外へ進出している日本の会社や日本資本となった現地の会社、これを現地の人たちが見るとどうなるのでしょうか。現地の人たちから見ると、それは外資系なのです。つまり私たちが日本で外資系のことについて考えるのは、現地の人たちがその国に進出している日本企業のことを考えるのと同じことです。
私たちは無意識に外資系を日本だけのことのように思っていますが、実はどこの国でも同じです。例えば東南アジアの国に進出した日本の企業や、日本の資本に買収された現地の企業は、その国の人たちにとっては外資系なのです。
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