①姿勢が悪い

現代の日本では、姿勢が悪い方がとても多いです。電車に乗っていてもほとんどの方が、スマホを片手に猫背になっていますよね。姿勢が悪いと、足が上がりづらい、関節の動きが悪くなるなど、いろんな不具合が起きます。長くなってしまうので、第2章で説明します。

②筋肉が硬い

どこか身体が痛くなると、皆さま降って湧いた災難のようにおっしゃいます。しかしぎっくり腰やこむら返り、肩こりなど日常の急激な痛みのほとんどは筋肉の硬さが原因です。

ここで輪ゴムを想像してみてください。通常の輪ゴムを伸ばしたら伸びるだけですが、日光にさらして硬くなった輪ゴムは引き伸ばすとブチっと切れますよね。筋肉でも同じことが起きます。

健康な筋肉は生の鶏ささみのようにある程度の柔軟性がありますが、疲労や乳酸が筋肉の中に溜まることで硬くなるのです。筋肉は目に見えないほど細い繊維が束になって目に見える形になっていますが、筋肉が硬くなってその繊維の一部が切れることを傷挫(ざしょう)といいます。

これがふくらはぎなどの筋肉に起これば肉離れといわれて、繊維の単位ではなく丸々ズバッと切れれば筋裂断(だんれつ)です。つまり、亜脱臼などと違って癖になることはありません。筋肉が硬くて筋肉が細かく傷ついたため痛みが出現し、対処をしなければ硬いままなのでまた繰り返す。ただそれだけなのです。

そのため筋肉が固まらず柔軟性がキープできればある程度予防できるのです。なるべくストレッチをするか、鍼灸などの治療を定期的に受けるか、できれば両方やっていただきたいです。