俳句・短歌 歌集 自然 2023.06.28 歌集「緑葉の里」より三首 歌集 緑葉の里 【第15回】 上條 草雨 大いなる自然と文明遺産に抱かれて この地球(ほし)に住まう この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 日を増して緑みどりの囲む風景に薄蒼空うすあおぞらが深春しんしゅん語る 寒々さむさむと寒冷風の吹く曇りそれでも地球夏へと回る 凍こおり付く冷たい風に当たりつつ未来みらい宇宙うちゅうに熱の間ま願う
小説 『アイアムハウス』 【新連載】 由野 寿和 静岡県一家三人殺害事件発生。その家はまるで息をするかのように、いや怒っているかのように、大きく立ちはだかり悠然としていた 午前十一時。サイレンを鳴らさず、車両は静岡県藤市十燈荘(じゅっとうそう)に到着した。静岡中央市にある県警本部から十燈荘までは、藤湖をぐるっと大回りして藤市経由でトンネルを通り、小山を登ることになる。藤湖を見下ろす高級住宅街、十燈荘は、土曜の昼だが活気はない。既に外部への交通規制が敷かれているとはいえ、不気味に静まり返っている。ここで殺人事件があったことを、住民達が知っている気配はなかった。その家…
小説 『眠れる森の復讐鬼』 【第26回】 春山 大樹 「僕の中ではあなたも容疑者の一人です。潔白を証明したいのなら…」「君、俺を脅すのかい」 【前回の記事を読む】「彼女が入院している病棟で、彼女を虐めていた奴が二人も…きっと裏に何かある。警察が来るなら俺も証言する」…は? 探偵気取りか「君もその信永梨杏の生霊を見たって言うのかね」口髭を捻りながら金清が訝し気に海智を見つめて言った。夜が明けると、早速海智が自室に呼び出したのだ。「ええ、見ました。確かにあれは梨杏のようでした。一夏は嘘をついていません。それと同時に非常階段のドアも確認しま…