俳句・短歌 歌集 自然 2023.01.12 歌集「緑葉の里」より三首 歌集 緑葉の里 【第8回】 上條 草雨 大いなる自然と文明遺産に抱かれて この地球(ほし)に住まう この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 不如帰色々に鳴き意味の有る春の讃歌さんかの謳歌おうか聞く哉 雨止んで緑葉りよくよう冴さえる曇天に鵲かささぎ渡る中空なかぞらを見る 暗黒あんこくの皆既月食雲の上赤銅色しやくどういろの満月想う
小説 『記憶のなかで生きる』 【第19回】 厚切りゆかり 母を火葬した。骨壺を抱えて帰宅したとき、家は静まり返っていた。母の部屋に骨壺を置き「しばらくはここで一緒に暮らそう」と伝えた。 【前回記事を読む】「これ以上の延命は苦しめるだけ」と医師に言われ、横たわる母の手を握りながら「お母さん、どうしたい?」と問いかけた。母を火葬した。骨壺を抱えて帰宅したとき、家は静まり返っていた。「ただいま」誰も答えない。「お母さん、帰ってきたよ」誰も答えない。当たり前のことなのに、その静寂が胸を締め付けた。私は母の部屋に骨壺を置いた。遺影を並べ、花を飾った。「お母さん、ここにいてね。しばらくは、…
小説 『氷のトンネル[人気連載ピックアップ]』 【最終回】 夕凪 丹麗 家を出て3ヵ月――「帰って来てほしい」と何度も頭を下げる義母と夫。いたたまれず17歳の甥が泣きそうになりながら… 【前回の記事を読む】義母が投げたお皿が壁に当たって跳ね返り孫の額に!あわてて救急車を呼ぶと、義母は救急隊員に驚きの一言を…樹里が高校生になって間もなく、恭一は転勤で、家から高速道路を走って二時間のところにある県外の支社に勤めることになった。子どもの学校のこともあったので単身で行くことにした。結里亜は地区の数多い行事や自治会への参加、また、義父母の世話を一人でやらなければならないことへの不安はあっ…