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小説
『夫 失格[注目連載ピックアップ]』
【第20回】
時亘 一肇

夫が2階に上がるたびに走る緊張感。少しずつ、少しずつ、荷物を運び出し、夫から離れる準備を進める…絶対に悟られてはいけない

【前回記事を読む】昼夜問わず怒鳴り続ける夫の声は、ご近所中に広まっていた。遂に家を離れる決心をし、行動することに…女性センターに電話すると、提携する弁護士さんを紹介してくれた。そして後日、その弁護士さんに会いに行った際、「離婚される気はありますか?」と聞かれたので「はい」と答えると、「では家を出ないといけません」と。離婚調停をするにあたり、同じ屋根の下で当事者同士が一緒に生活しているのはおかしい…

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小説
『寂しがり屋の森』
【第9回】
村松 凪

河童の罠を買いに行った帰り、自転車がパンク。雨にも降られ、疲れ果てた俺を助けてくれたのは――?

【前回の記事を読む】何か来る…絶対的な気配。台所の方でペタ、ペタ、と床に足が張り付く音。昔ながらのガラスの引き戸に、小さな手の影が…「ごめん、不自然に網がかかってたから気になって」網に絡まりながら、見覚えのある子供がそう言った。「こら! この間の不法侵入の子供! 俺の罠にかかるな!」罠にかかったのが、河童ではなく子供だったことに憤りを感じて、大人げなくそう言うと、子供は、「ごめん、ごめん」と言っ…

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    『運命に寄り添う、そして生きる[人気連載ピックアップ]』
    【第4回】
    輪月 舟
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    【子育て】上の子と同じようにしてるのに、3歳になっても離乳できない次男。そんな時、ベテラン保育士さんが教えてくれたのは…

    ・幼児期第一の壁:離乳できない一歳半で卒乳を試みた。事前に本人に了承を得たはずだったが、その時になると「断固として嫌です」という態度。おっぱいくれないなら食事を食べないというハンガーストライキに入ら…
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    水木 三甫
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    妻の親友の執拗な誘いを断れず、ずるずる肉体関係に。「浮気相手と後腐れなく別れたい」と、電話をかけた先は…

    【前回記事を読む】小さな気遣いが嬉しい、スマートな彼くん。でも結婚後、それがヒモになるために必要な才能そのものだと気づき…光彦にとって、佐々木淳美は理想に近い女性だった。彼女が自分に好意以上の気持ち…
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    『朝陽を待ちわびて[人気連載ピックアップ]』
    【第5回】
    桜木 光一
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    「死んではならぬ」10分おきに心拍数の異常を示すモニターの警報が鳴り続けた…

    【前回の記事を読む】10日間の概算治療費300万円、保険適応時は3分の1。しかし自傷行為は保険適応外――精神的にも金銭的にも追い詰められ…昨夜は医療用麻薬を投与し、鎮痛剤を服用し続けた。麻薬をもって…
  4. 小説
    『東京フェイクLove♡』
    【第9回】
    川田 レイ
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    添い寝とハグで充分だったのに…イケメンセラピストは突然身体に覆い被さり、そのまま…

    【前回の記事を読む】新卒の男の子を出張マッサージに呼び出し。紙ブラとショーツ姿で布団にくるまり待っていると…流星は大きなリュックにシーツの上に敷く薄いシートアロマオイル、オイルを温める保温器などを持…
  5. エッセイ
    『朝陽を待ちわびて[人気連載ピックアップ]』
    【第2回】
    桜木 光一
    5位 5

    「俺をおいて逝くな…」厚い扉の先にいた妻は無数の管に繋がれていた…

    【前回の記事を読む】父の通夜に現れなかった妻。自宅階段の手すりに白い紐が結ばれていて…■2021年10月20日午前6時頃、散歩中の老夫婦が変わり果てた妻を発見して下さった。警察と救急隊が現場に急行し…

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    『不完全な親子[注目連載ピックアップ]』
    【第11回】
    松谷 美善

    子どもに詫びて――成長しても暴言・暴力は覚えている。叱咤激励のつもりでも、親子関係の闇は老後に顕在化し…

    【前回記事を読む】祖父母と父に怯える母…元気だったころの母は哀れだった。最期は難病で、ちゃんと話すことができなかったが…あなたが介護を希望していてもいなくても、あなたが確かなうちに、お子さんと話す機…
  3. 小説
    『今は令和と申すのか』
    【第9回】
    おおいわ 美紅

    アマゾンからアンデス山脈にわたる地底にあるという第二世界、小人ワールド。私と信長公は周りの様子をうかがいながら…

    【前回の記事を読む】「あの夜と朝、私の布団の中で感じた気配はあなた様だったのですか?」ドキドキしながら聞いてみると、信長様は…「はい」そう結迦が答えると、「デハ、ガメンヲタッチシテ、ヒツヨウナジョウ…
  4. エッセイ
    『プレナイト[人気連載ピックアップ]』
    【第4回】
    天乃 神龕

    「お前なんか要らん女や」結婚前に夫から言われた言葉。その真意とは――大嫌いだった夫に私が恋をした理由。

    【前回記事を読む】生まれたばかりの息子の足に違和感。門前払いを覚悟で病院に行くと…次男の『大事』が我が家の一大事24時間装具が1歳頃に夜間装具へ、徐々に矯正し補助具はせず、保育園も通園させることがで…
  5. エッセイ
    『朝陽を待ちわびて[人気連載ピックアップ]』
    【第9回】
    桜木 光一

    起き上がることができず目が見えない妻――専用の機械に寝かせた状態で洗浄を受けられるように

    【前回の記事を読む】夜通し壁を突き抜けて響く死の縁からの悲鳴。妻は激しい腹痛と左脚の痛みに襲われ気を失った脊髄の医師から、座る訓練のためオーダーメイドのコルセットの作成が必要との説明を受けた。胸囲や…

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