ゴールドライフオンライン

小説
『終恋 [人気連載ピックアップ]』
【第10回】
高生 椰子

「ええやん、妊娠せえへんから」…初めての経験は、生理中に終わった。――彼は茶道部室に私を連れ込み、中から鍵を閉め…

【前回の記事を読む】賞味期限切れ、長い間バージンロード、下腹ポッコリ、垂れた貧乳…そんな私に元カレが「あなたの懐かしい温かさを感じたい」二人の大人への階段、第1段階はこのようにクリアした。それから二人は何度も第1段階を繰り返し練習した。さて、次はどうするのか、きっと彼はアダルト雑誌か何かを買って勉強したに違いない。それは第1段階のテクニックがどんどん上達していったから、私は彼に練習台にされている…

人気小説連載記事

小説
『海辺のレクイエム』
【第11回】
源 久

「私の似顔絵が欲しい。それから祐介君のものも」彼は荻窪の自分のアパートに、初めて彼女を招き入れた

【前回の記事を読む】「遺影を私に描かせてもらえませんか」――彼は恨みを抱いたまま死んでいったはずだ。詫びたい気持ちに駆られ、彼の母親に…その日の夕刻、祐介は再び安田の家を訪れた。玄関先には忌中の文字が入った白い提灯が吊るされ、花輪も並べられていた。喪服姿で正座する安田の両親に挨拶した。母親に写真を返し、茶色の紙に包んだ額入りの絵をそっと手渡した。通夜が始まるその前に、安田の母親は祐介の描いた肖像…

ランキング

  1. エッセイ
    『振り子の指す方へ[人気連載ピックアップ]』
    【第17回】
    山口 ゆり子
    1位 1

    妻の姉をソファーに連れて行き、そこにそっと横たえた。彼女は泣き続けながらも、それに抵抗することはなかった

    【前回記事を読む】気が付けば、妻の姉に抱き着き声をあげて泣いていた。…妻が流産し幼児退行して2年。こみあげてくるものを耐えられなかったんだ静かに抱きしめ返してくる亜希子の背中をさすりながら、春彦は郁…
  2. 小説
    『東京フェイクLove♡』
    【第9回】
    川田 レイ
    2位 2

    添い寝とハグで充分だったのに…イケメンセラピストは突然身体に覆い被さり、そのまま…

    【前回の記事を読む】新卒の男の子を出張マッサージに呼び出し。紙ブラとショーツ姿で布団にくるまり待っていると…流星は大きなリュックにシーツの上に敷く薄いシートアロマオイル、オイルを温める保温器などを持…
  3. エッセイ
    『一人十色』
    【新連載】
    イドゥルギ ヒロ
    3位 3

    「至急病院に来て欲しい」妊娠した妻の病院から電話があった。病院に飛ぶと、妻は集中治療室の中で......

    うららかな春の香りがする三月の終わりに人事異動の内示があった。別のところの職場で働いている彼女と秋に結婚するため、異動と併せて引っ越すことを考えていた。今のアパートは二人では狭いからだ。お互い三月の…
  4. エッセイ
    『運命に寄り添う、そして生きる[人気連載ピックアップ]』
    【第3回】
    輪月 舟
    4位 4

    流産を繰り返し、42歳、不妊治療の末ようやく授かった第二子。発達の異常はない。だが、直感で「この子は何か違う」と…

    だけどぽんこつようやく私も子育ての不安や葛藤を理解し、経験者の助言らしきことも新米ママたちに言えるようになった。特に、DVや離婚後の子育て、発達障害児を抱える方に伝えられることがある。臨床助産師から…
  5. 小説
    『愛は楔に打たれ[人気連載ピックアップ]』
    【新連載】
    青石 蓮南
    5位 5

    「今日で最後にしましょ」不倫相手と別れた十か月後、二人目の子供が生まれた…。W不倫の夫婦の秘密にまみれた家族関係とは

    秒針が動く音が聞こえてくる。カチ、カチと、心臓の鼓動に合わせて。橙色のルームライトが、薄暗いベッドルームにぼんやりとあかりを灯し、モルタルで施された白壁には、二人の影が写し出されている。「どう? 結…

新着記事

  1. 小説
    『海辺のレクイエム』
    【第11回】
    源 久
    New

    「私の似顔絵が欲しい。それから祐介君のものも」彼は荻窪の自分のアパートに、初めて彼女を招き入れた

    【前回の記事を読む】「遺影を私に描かせてもらえませんか」――彼は恨みを抱いたまま死んでいったはずだ。詫びたい気持ちに駆られ、彼の母親に…その日の夕刻、祐介は再び安田の家を訪れた。玄関先には忌中の文字…
  2. 小説
    『13.Feb チョコレーション』
    【第16回】
    齊藤 俊彦
    New

    クリスマスパーティで僕は初対面の彼女に一目惚れした。彼女は姉貴の友達で……

    【前回の記事を読む】いよいよ運命の試練の日――里見と玲蓮が作り上げた究極のスープの評価は如何につまり僕は工藤瀬菜さんに一目惚れをしてしまったわけで、本当はこれまで"一目惚れ"なんてワードは、「何かの…
  3. エッセイ
    『未来都市神戸構想』
    【第11回】
    白川 欽一
    New

    未来都市神戸に誕生する世界最大規模の未来研究機関――人類と地球の100年後を描き、子孫たちに豊かで平和な社会を継ぐ

    【前回の記事を読む】戦争、地球温暖化、地球のエネルギー資源問題…様々な問題を抱える中で、未来のために私達はどう変化していくのか?世界中の優秀な人材が此処で仕事がしたいと思う環境を創ります。未来研究機…
  4. エッセイ
    『破壊から再生へ[注目連載ピックアップ]』
    【第19回】
    橋岡 蓮
    New

    「たまに酔っぱらったお義母さんから電話が来て、駄目な嫁だと言われます。会うのが怖いです。」弟の奥さんが私に言った。

    【前回記事を読む】「姉ちゃんを見ているとムカつく」―良い大学を出て良い会社に就職し、結婚して家庭を築いた弟が、30過ぎても不安定な姉の私に…先日遊びに行ったとある競艇場の施設はとても綺麗で充実してい…
  5. 小説
    『虹色の魂』
    【最終回】
    青居 蒼空
    New

    「どうして戦争なんかしちゃったのかなあ?」子どもだというのに涙も流さず淡々と話す様子を見て、僕の目からは涙が溢れていた

    【前回の記事を読む】「おじさん、家が見つからないんだ」――家族の名前を叫ぶもの、絶望して道に横たわるもの。皆一瞬にして家族も家も失っていた垢や煤(すす)で汚れた真っ黒な顔、その中にあるまだ幼い二人の…

お知らせ一覧