この当時、子供の遊びといえばコマ回し、竹馬、羽子板。闘犬や闘鶏(とうけい)を見るなどが普通であったが――曽我の二人の兄弟は、他の子供たちとはまるっきり遊び方が違っていた。この日もこの日とて、「箱王、怠けず稽古をせねば、過たず射ることはできぬぞ。ほら、ご覧」一萬が弟を励ましつつ、薄(すすき)で作った矢、竹製の小弓で、障子を射てみせる。矢は障子にぶすりと当たった。「あのように、思うさまに仇の首を射て…
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