2 七月三十一日挑戦開始生物のコーナーで再び彼女を発見した。ピンクのヘアーバンドですぐに分かる。図鑑を読んでいた彼女がふとこちらを見たので、私はニコリと笑おうとしたが、無表情のまま通過してしまう。なかなか難しいゲームだ。再び生物コーナーに戻るか迷った。そんなことをしたらいかにも怪しい気がする。いやしかし、私にだって生物コーナーに行く権利はある。そうだ、そこで生物の本を読む権利だって。仮に私が彼女…
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