脅迫犯からの二通目、要求状は郵送で届いた。烏丸酒造への郵便は、午前と午後の二回届く。午後の配達は、二時過ぎ。土曜日の午後もいつもと同じ時間。業務通信や私信の中に、差し出し人のない白い封書が、混じっていた。宛先は、烏丸秀造。タミ子の指摘で、多田杜氏の死が他殺なのが明らかになった。その捜査が、再開された矢先のこと。岩堂鑑識官が、手袋をして郵便物を仕分け、その封筒を選り出した。封筒の指紋を確認し、首を…
ミステリーの記事一覧
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小説『山田錦の身代金』【第21回】山本 モロミ
犯人の要求に驚愕…「500万円で新聞に全面広告を確保しろ」
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小説『山田錦の身代金』【第20回】山本 モロミ
「多田杜氏は殺されたんだ…」まりえの瞳から涙がこぼれ落ちた
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小説『緋色を背景にする女の肖像』【第32回】阿佐見 昭彦
フッフッフッ……実は昨晩、こちらのお勧めを尋ねましたの
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小説『緋色を背景にする女の肖像』【第31回】阿佐見 昭彦
ズルズルッ…音を立てているかのごとく太陽は海に消えた
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小説『山田錦の身代金』【第19回】山本 モロミ
冬場だけの酒造りのために北国からやってくる杜氏集団
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小説『山田錦の身代金』【第18回】山本 モロミ
三年後に有機認証を取得予定だった、毒をまかれた田んぼ
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小説『緋色を背景にする女の肖像』【第30回】阿佐見 昭彦
立ちはだかる底無しの疑念…彼女とどこで会っているのか?
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小説『山田錦の身代金』【第17回】山本 モロミ
悪評高き⁈ オーガニック認証監査団体「オーガペック」
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小説『山田錦の身代金』【第16回】山本 モロミ
杜氏はタンクに落ちて死亡したのではない…その証拠とは?
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小説『緋色を背景にする女の肖像』【第29回】阿佐見 昭彦
サングラスを外したエリザベス…あの顔にどこかで会っている
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小説『緋色を背景にする女の肖像』【第28回】阿佐見 昭彦
「御免なさいね…36歳ですわ」彼女は声を上げて笑った
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小説『山田錦の身代金』【第15回】山本 モロミ
杜氏が落ちたタンク…「惜しいけど、もう使えないねえ」
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小説『山田錦の身代金』【第14回】山本 モロミ
きれいな酒質は清潔な蔵に宿る…ここでは一に掃除、二に掃除
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小説『緋色を背景にする女の肖像』【第27回】阿佐見 昭彦
酒は無料、夜に備えてランチは軽く…さすがプロのガイドだ!
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小説『山田錦の身代金』【第13回】山本 モロミ
伝説の杜氏…腕は超一流だが、杜氏集団に属さない一匹狼
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小説『緋色を背景にする女の肖像』【第26回】阿佐見 昭彦
海と魚とポート・ワインで……プチ・ヴァカンス。
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小説『山田錦の身代金』【第12回】山本 モロミ
創業400周年を楽しみにしていた杜氏に…まさかの悲劇
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小説『緋色を背景にする女の肖像』【第25回】阿佐見 昭彦
美術館の収蔵品もカジノの絵もあとわずかな命ということ
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小説『山田錦の身代金』【第11回】山本 モロミ
田んぼは用水でつながっている…「巻き添えは大迷惑だ」
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小説『山田錦の身代金』【第10回】山本 モロミ
犯人逮捕が遠のく…土曜日で身代金500万が準備できない!