達也と結花は、講堂の前で順番待ちの列に並んだ。切妻屋根。そして五連の尖頭アーチによるアーケード風正面玄関は荘厳な佇まいを見せている。一体何人来ているのだろう。人数の多さに驚いたが、達也にはそれ以上に気がかりなことがある。「ねえ、さっきからずっとキョロキョロしているけど、誰か探してるの?」「え? あ、いや、別に」「うそ、ずっとそわそわしてるし」訝(いぶか)る結花に、なぜか達也はむきになってしまう。…
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