八月七日 午後一時十五分頃 ハルビン ハルビン街路上ナツは、真剣な表情でハルの顔を見ていた。「自分も心から愛せて、相手もありのままの自分を受け入れてくれる人かあ……」茂夫は、考え込むように腕を組んだ。「まあ、そんな相手に巡りあえたら、確かに幸せになれそうじゃがのお……。現実的には、どうかのお……」ハルは、自分の発言に対する二人の反応を見て、得意顔になった。「さあ、いつまでも、おしゃべりしてると日…
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小説『北満のシリウス』【第8回】鎌田 一正
人種の坩堝・キタイスカヤ街。ハルビン市街全体を見渡せる松浦洋行へ
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小説『北満のシリウス』【第7回】鎌田 一正
男は顔でも肩書でもないのであ~る。ただありのままの私を受け止めてほしいだけ
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小説『北満のシリウス』【第6回】鎌田 一正
妹からの言葉に「付き合ってなんかいないわよ! いい加減なこと言わないで!」と反論
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小説『北満のシリウス』【第5回】鎌田 一正
「お姉ちゃん!もう疲れた!」ハルビンを駆け抜ける日本人の姉弟が向かう先は
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小説『北満のシリウス』【第4回】鎌田 一正
生活が苦しい人も診療所にやってくるが…「医療は、お金儲けのためのものじゃない」
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小説『北満のシリウス』【第3回】鎌田 一正
ファッション最先端の街・ハルビン…少女のような気持ちを持てる“ときめき”
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小説『北満のシリウス』【第2回】鎌田 一正
「そう、ここは日本でも中国でもなく、まさにヨーロッパなのだ!」
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小説『北満のシリウス』【新連載】鎌田 一正
【小説】1945年、未婚の女医が暮らすのは国際都市・ハルビン
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小説『上海輪舞曲』【最終回】中丸 眞治
「ケンちゃんは中学生よ、下品な話はおよし」母がニコニコしていたワケ
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小説『上海輪舞曲』【第10回】中丸 眞治
旦那に浮気を疑われて布団巻きにされた…置屋での日常的会話
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小説『上海輪舞曲』【第9回】中丸 眞治
【小説】「女の汗の匂いが立ちこめる」稽古場に向かった青年たちは…
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小説『上海輪舞曲』【第8回】中丸 眞治
【小説】どうしても花街が見てみたい…中学生が企てた「作戦」とは
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小説『上海輪舞曲』【第7回】中丸 眞治
「異性と目が合えば顔を赤らめる年頃」の友人を誘い…遊郭の実地見学へ
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小説『上海輪舞曲』【第6回】中丸 眞治
教師に進路希望を伝えると…「田舎教師に何がわかる」父激怒のワケ
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小説『上海輪舞曲』【第5回】中丸 眞治
【小説】商家の父から「大学へ行け」発言。想定外な言葉の真意とは…
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小説『烽 ~皇祖の血~』【第7回】林 龍三
「乙巳の変」中大兄王子が蘇我入鹿を討ったあとにやったこと
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小説『上海輪舞曲』【第4回】中丸 眞治
【小説】男と町を捨てた祖母…幼い子を連れてやって来た花街とは
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小説『烽 ~皇祖の血~』【第6回】林 龍三
【小説】「やあ!」と一声…蘇我入鹿の頭に剣を振り下ろしたが
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小説『上海輪舞曲』【第3回】中丸 眞治
【小説】着物や帯をまさぐって…芸者置屋の息子の「宝探し」
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小説『上海輪舞曲』【第2回】中丸 眞治
【小説】激動の戦乱下、普通の出版社だと思い就職した会社は…