原田はそこで、ようやく冷静になり、はたと重要なことに気がついた。つまり、流れていなかった便は、彼女のものということになる。彼女も用を足したものの、流すこともできずに、かと言って恥ずかしくて店員に言うこともできずに、席に戻っていたのだ。だから、挙動不審になっていたのだ、と気づき、自分が戻ったらどういう顔をすればいいのか、と考えた。まさか、「君のはとってもかわいかったよ」なんて言うわけにはいかない。…
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