私は癇癪持ちの悪ガキに変身した。困った母が、近所の偉いおじいさんの所に私を連れて行くようになった。右手に墨で三重丸を書いてもらい、おまじないをすると白い煙が出て、癇が逃げていくはずなのに、私の手から一度も煙が出たことはなかった。ひどい時は五重丸の時もあった。私は小学生になった。学校までの道程を、棒を持って歩くようにもなった。私のきかなさは超一流だったと姉が語る。親戚に浄土真宗の光照寺があった。当…
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