エッセイ 詩 哲学 2022.06.07 詩集「点滅」より3連 詩集 点滅 【第5回】 青山 修万 幸せとは。人生とは。 幽体離脱を体験、仏教哲学に親しんだ著者が、 新型コロナのまん延を機に様々なテーマについて自在に書き留めた、 withコロナ時代のための詩集。 「パンデミック」「かんせん」「正常性バイアス」「テレワーク」「ボランティア」「自己責任」「幽体離脱」「点滅」「おもてなし」「時空」「生きる」「空(くう)」など、162篇を収録。 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 本記事は、青山修万氏の書籍『詩集 点滅』(幻冬舎ルネッサンス新社)より、一部抜粋・編集したものです。 【前回の記事を読む】詩集「点滅」より1連 引きこもり 男は、三年ぶりに家から外に出た。 殆どの人は、死んでいた。 しかし、引きこもりと言われた人達は 生きていた。
エッセイ 『遠い夢の向こうのママ[人気連載ピックアップ]』 【第16回】 かおる 「育ての親への挨拶もできない恩知らずが、恥を知れ」結婚式で再会した母は向こうから歩いてきて、私を無視して通り過ぎた。 【前回の記事を読む】生みのパパは苗字を変えていた。暴力団絡みで揉めて、今の奥さんの姓に変えたらしい。 それからしばらくして山口家の一人娘、桃子姉ちゃんの結婚式が決まった。もちろん出席する。 どうしよう。新田のお母さんが来る。 新田家を出て初めてお母さんと会う。恐ろしくてたまらなかった。 「どうしたらいいの」と半泣きでママやパパに聞いても「普通にしてたらいいよ」と答えるだけだったが、どうすればいい…
小説 『あら、50歳独身いいかも!』 【第23回】 武 きき 名古屋へ二か月間の出張が決まってしまい「君がいない家なんて…」子供のように駄々をこねる夫に妻は… 【前回の記事を読む】ふわふわした休日に「ああ~、幸せだね」――食事を済ませて、新聞を読んで、コーヒーを飲んで、抱きしめられ…圭司が来た。「おめでとう。凄いな、映画化って。忙しいのに、余計に大変だな」「そんな事無いよ。美樹さん、久しぶりだね」「ええ、お久しぶりです。おめでとうございます」「ありがとう。ゆっくりしていってね。美味しいデザートもたくさんあるよ」と続けて、「綺麗だね。涼真、気を付けろよ。…