蹴られて意識を取り戻し、仰向けに転がった姿勢のままの翔は急に肩と耳が激しく痛み出した。顔の左から肩にかけて血で真っ赤になって痛みと共に痺れが来ていた。ホールは、飛び交う悲鳴と罵声に加え、人々が出口へ一気に殺到しそこかしこで何かが壊れる音が響きホール内は混とんとしていた。高垣と西田はテーブルと一緒に飛ばされ倒れていたが、何とか立ち上がり周囲の惨状にあっけに取られながら高垣は直ぐ翔の姿を探し、下…
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小説『ラガーマン ジャッカル翔』【新連載】上山 照
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