バーテンダーに注文したドライ・マティーニ入りのグラスを携えて進むと、装飾的なデザインの銘版がその開口部の上枠に取り付けられている。《男爵のサロン》と書かれていたのだが、カジノに縁のある、爵位を持つ人物を記念するメモリアル・ルームのようである。足を踏み入れると、そこは高い天井を持つ正方形の部屋だった。白い石膏塗りで仕上げられた天井の中央には、不釣合と思えるほど大きいクリスタル・ガラスのシャンデリア…
小説
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『緋色を背景にする女の肖像』【第21回】阿佐見 昭彦
「この絵は…」宗像はマティーニのグラスを落としそうになった
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『ブルーストッキング・ガールズ』【第2回】杉山 正之
「某先生の奥さんは三人目」四人は大人の秘密を話題にしていた
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『流行作家』【第6回】夏目 ゆきお
『芸術性を持った純文学の定義』も時代によって変わる
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『山田錦の身代金』【第5回】山本 モロミ
車が農道で急停車。中から転がり出て走ってくる男は何者?
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『不倫の何がいけないの?』【第27回】安本丹
ティッシュペーパーやボールペンと同じ、消耗品な私
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『愛』【第8回】高見 純代
人間と動物たちとの関わりを描いた短編『スノー・グース』
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『コール・サック ―石炭の袋―』【第11回】郷真 りな
広い敷地が鉄格子で囲われた高級ホテル「北京城飯店」
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『山田錦の身代金』【第4回】山本 モロミ
特級クラスの日本酒を造る米の田んぼ…草取りは凄い名誉なこと
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『花を、慕う』【第53回】堀田 冀陸
思わずぎょっとする。客が顔を覆っていた白布をはずすと…
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『アパルトヘイトの残滓』【第18回】竹中 寛
過去と現在の延長線上に、常に未来がある訳ではない
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『不倫の何がいけないの?』【第26回】安本丹
本当に名残惜しくて堪らないのは私のほう…その甘美な余韻
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『緋色を背景にする女の肖像』【第20回】阿佐見 昭彦
華麗な夜の社交場を期待していたカジノは開店休業状態だった
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『日出る国の天子』【第12回】三吉 不二夫
「これほどの量とは…」研究資料で足の踏み場もない書斎
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『異世界縄文タイムトラベル』【第29回】水之 夢端
合コンで編み出した特殊な技芸!自らの意志で目を輝かせる男
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『孤独な子ドクター』【第7回】月村 易人
手術が終わると…いつも僕のメンタルはボロボロだ
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『山田錦の身代金』【第3回】山本 モロミ
驚いたな…日本酒が何からできているのか考えたこともなかった
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『地平線に─日中戦争の現実─』【第3回】前田 隆平
「何のために生きている」というものが明確でない人間は不幸さ
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『日出る国の天子』【第11回】三吉 不二夫
まだお若そうなのに、もう准教授になられているんですね
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『アパルトヘイトの残滓』【第17回】竹中 寛
これはまだ『トカゲの頭切り』の第一章に過ぎなかった
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『花を、慕う』【第52回】堀田 冀陸
自分を殺すのだ。殺して、殺して、日々の生を拾うのだ。