これより八カ月ほど遡る、その年の三月のある日のことである。ロンドン、ウエスト・ミンスター地区のとある一角つまり、バッキンガム・ゲイトに面して、さほど大きくはないが、古式蒼然としたたたずまいの、いかにも格式の高そうな一軒の建物があっ た。薄汚れた感じは否めないが、ビクトリア調でデザインされた赤茶色の煉瓦積みの外壁に、太めに白く縁取られた開口部。そして同じく白色に塗り込まれた細い桟と、小さな板ガラス…
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『異世界縄文タイムトラベル』【第9回】水之 夢端
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『追憶の光』【第9回】高見 純代
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