二〇〇七年三月十日(土)季節は三月。春。数日前に、閉校式が行われた。開校以来、三十六年の歴史に幕を下ろしていた。そして、今日が俺たちの二度目の卒業式だった。立場が変わり、今度は「学校」が去っていく、とてもつらく悲しい卒業式だ。校門を出ようとしていた時だ。校門から国道一号線まで真っすぐに続いているその道を、一台のパトカーが向かって来た。「ん? こっちに来るぞ?」光先輩が言った。「誰か何かしたか?」…
小説
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